カード対応、ネットワーク化という大型ビデオゲームの大きな変革の波が一段落したのであろうか? 今回は、ビデオゲームの新しい流れ、新しい要素を感じられなかったような印象を受けた。昨秋のAMショーで各社から発表されたタイトルが年末に概ね市場投入され、メーカーもオペレーターもその反応を分析しているのかもしれない。

 大型マシンが足踏み状態といえるなかで、基板タイトルが相対的に目立っていた。そのためか、メーカー発表など事前情報をキャッチしたとおぼしきビデオゲームファンの姿も昨年より多く見受けられた印象である。実際に基板タイトルでは、シリーズ物や固定ファンを持つメーカーの最新作などに来場者が付いていた。

 また、ショー会場での新発表タイトルが少ないことに対してオペレーターから、「メーカーは自社のプライベートショーに力をいれ、業界団体の展示会をおざなりにしているのでは?」という声が聞かれた。メーカー側の戦略といえばそれまでだが……。また「以前開催されたショーで発表した製品やロケテストを行なっているタイトルが、今回出展されなかったのはなぜか?」といった声も聞かれる。今一度業界を挙げて、オペレーターが訪れるだけの価値のある展示会とは何かを考えることも必要ではないだろうか。

 大きな流れとは言えないものの、キッズを狙ったタイトルがいくつか見られた。コアなファンだけのものになっていたタイトルがライトユーザー向けにアレンジされていたり、子供たちの間でブームとなった『甲虫王者ムシキング』のように最初からキッズをターゲットにしたものもいくつか見られた。キッズメダルならぬ、“キッズビデオ”とでも命名すべきジャンルが生まれつつあるようだ。若年齢層の掘り下げを期待できるかもしれない。


三国志の世界をトレーディングカードゲームとして再現したセガの『三国志大戦』。店舗間ネットワークに対応し、全国のプレイヤーとの通信対戦が可能となっている。
 

セガは、『WCCF』の最新バージョン『European Clubs 2004-2005』を出展。イタリア・スペイン・イングランド・オランダの4大リーグから有名チームの選手が登場している。

 
アニメなどメジャーな楽曲に合わせてステップを踏むコナミのダンスシミュレーション『DANCE86.4 FUNKY RADIO STATION』。3フットパネルで、ライトユーザーも取りこめそう。

コナミの往年のヒット機をe-AMUSEMENT対応にした『ビシバシチャンプオンライン〜笑撃の全国対戦!?〜』。50種類以上のミニゲームで全国のプレイヤーと熱い対戦ができる。
 

コンシューマで幅広い層に人気の「マリオカート」が『マリオカート アーケードGP』となってナムコから登場。ドライバーに自分の顔を取り込めるユニークさが魅力。

 
人気アーティストのミュージックビデオに合わせて、歌詞をキーボードでタイピングしていくアルゼの『TypeTunes』。ぷらっとネット対応により、手軽に楽曲を追加できる。

往年の人気シューティング最新作『雷電III』がTAITO TypeXで登場。当時を彷彿とさせるシンプルなシステム、豊富な稼ぎ要素が魅力。サン・ミューズとタイトーから出展。
 

将棋、UNOなどの定番ゲーム4種類が一本で遊べる『おてなみ拝見FIANL』。中高生からサラリーマンまで、幅広い層への訴求が期待できる。サン・ミューズ/タイトーが出展。

 
ネオジオの人気キャラクターが終結、タッグバトル対戦を行う『ネオジオ バトルコロシアム』。古くからのネオジオファンに人気のキャラが多く登場している。セガが出展。

“弾幕対戦アクションシューティング”というこれまでにないジャンルの『旋光の輪舞』。新しい対戦ツールとしてシューティングファンも取り込むことができそうだ。セガが出展。
 

セガが出展した『メルティブラッド アクトカデンツァ』は、同人PCゲームからアーケードへ移植された対戦格闘ゲーム。オーソドックスながらゲーム性も高い2D格闘。

 
根強い人気を誇るケイブシューティングの最新作『鋳薔薇』。かわいらしいキャラクターを採用、ライトユーザーへの訴求も期待。リバーサービスが出展。

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『三国志大戦』(c) SEGA, 2005
『ワールドクラブチャンピオンフットボール European Clubs 2004-2005』(c) SEGA, 2002, 2005(c)Panini 2005
『DANCE86.4 FUNKY RADIO STATION』(c)2005 KONAMI
『ビシバシチャンプオンライン〜笑撃の全国対戦!?〜』(c)1995 2005 KONAMI
『マリオカート アーケードGP』MARIOKART is a registered trademark of Nintendo. TRIFORCE is a trademark of NINTENDO.
Licensed by NINTENDO (c) 2005 Nintendo (c)2005 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED.
『TypeTunes』(c) 2005 ARUZE CORP. All Rights Reserved.
『雷電III』(c)2005 MOSS LTD ALL RIGHTS RESERVED.(c)SEIBU KAIHATSU.INC
『おてなみ拝見Final』(c)SUCCESS (c)Buddiez. inc. (c)2005 Mattel, Inc., El Segundo, CA 90245 U.S.A. All Rights Reserved.
(R) and TM designated U.S. trademarks of Mattel, Inc. (c)Warashi
『ネオジオ バトルコロシアム』※「NEOGEO」は株式会社SNKプレイモアの登録商標です。 (c)Sammy / (c)SNK PLAYMORE
『旋光の輪舞』(c)2005 G.rev Ltd. ALL RIGHTS RESERVED.
『メルティブラッド アクトカデンツァ』(c)TYPE-MOON / ECOLE 1999-2005
『鋳薔薇』(c)2005 CAVE CO.,LTD. SALE BY AMI
『スペクトラルvsジェネレーション』(c)1996-2005 IDEA FACTORY/2005 IGS/AMI