スクウェア・エニックスがテクモに対し
株式の有効的公開買付けを提案

 

 スクウェア・エニックスは8月29日、テクモが発行する普通株式を公開買付けの方法により友好的に取得することを目的として、テクモの取締役会に対し、かかる公開買付けへの賛同の意見表明を得るための公開買付けの条件案を提出したと発表。あわせて、東京・帝国ホテルにて記者会見を実施した。

 スクウェア・エニックスの発表した「本案提出の趣旨」では、日本のゲーム業界が、世界のゲーム産業の中核でいられるかどうかの岐路に立たされているとし、「テクモは、世界市場で実績を持つ極めて優れたクリエーター集団です」と記し、テクモがスクウェア・エニックスのメンバー企業として加わることでテクモのさらなる飛躍と共に(スクウェア・エニックスの)グループ全体も大きく発展させることができると確信しているとの文面が盛り込まれた。またテクモの組織、ブランドは現状のまま、スクウェア・エニックスやタイトーと同じく、スクウェア・エニックス・ホールディングスの傘下企業と位置づけるとの考えも発表された。

 なお、同案はテクモの株式を有効的公開買付けの方法により取得することを目的として提出されたものであり、9月4日までにテクモの取締役会から賛同の意見表明が得られることを前提としており、同日までに回答がない、またはテクモの取締役会の賛同が得られない場合、同案を撤回し、同案による公開買付けは行わないとしている。

 
   
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