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 主催者テーマゾーンは、業界活性化という主旨の基に会員外の関連企業から出展を募ったものです。展示製品は、ロケーション管理システム・自動販売機ですので、関連ゾーンと合わせてご紹介します。

 社会システムがキャッシュレスに変わりつつある昨今、ロケーション運営においてもコインオペ方式からの脱却が模索されています。特にICカード電子マネー「Edy」の導入を推進していることもあり、多くの出展企業がEdy対応の姿勢を示しました。Edyシステムの開発元であるビットワレットは、テーマゾーンに出展し、約200万人が利用していること、社員証等と組み合わせて利便性を強化したカードをアピールしました。

 日本ユニカは、無線POSとEdy課金を融合した運営管理システム『Game-POS』を展示しています。無線POSにより店内マシンの稼働状況を一元で管理し、さらにEdy課金することで、オペレーター・ユーザーの両者の利便性を追究しています。さらに、このシステムには、PC上で店舗レイアウトの変更をシミュレートできる『3D店舗レイアウトシステム』、バーコードとPOSを連動させた集金専用ワゴン『コインエキスプレス』や『携帯電話課金システム』を連動させ、チェーン店舗をまとめて本部で一括管理することもできます(G-POS.NET)。手間を極力省き、リアルタイムで情報を知ることが、オペレーターにとって攻めの運営を可能にするとアピールしていました。この他のEdy関連製品は、ゲームなど自動機器に取り付ける組込型Edy決済端末『FCL-EMB-EDY1』、高額紙幣対応チャージ機『FCL-BCT03-EDY01』(以上、富士電機リテイルシステムズ)、『Edy入金機』『Edy対応メダル貸機』(以上、大仙産商、参考出展)、紙幣識別機一体型のEdyリーダーライター『BCXシリーズ』(日本コンラックス)が出展されていました。

 後払い型非接触ICカードによる決済システム『ATOシステム』(タカラアミューズメント)もロケーションのキャッシュレス化を牽引するシステムです。前回のAOUエキスポにも出展されていましたが、今回はオペレーターの要望に応え、カードや筐体に取り付ける機械アンテナなど構成機器数を最小限に抑えたセットで出展されていました。

 この他では、ICカード運用の店舗支援システム『あみゅぱす』(旭精工、参考出展)も注目です。世界各国で利用されている標準ICカード(MiFare)を採用、同社が独自に開発した非接触型カード決済システムで、カード残高が減ったら店内サーバーでチャージもできます。100台規模のロケーションで、700万円台というリーズナブルな初期費用がオペレーターに好評でした。また、ナンキトレイディングからもプリペイド型ICカードによる決済システム『ダイナミック アーケード エックスチェンジ』も出展されていました。シンガポール製で同国のロケではすでに導入済みのところもあり、同社が輸入代理店となります。

 毛色の異なるシステムは、大仙産商の来店ポイントシステム『P・Bank ENTRY』(参考出展)。会員登録後は来店するだけでもカードにポイントが加算され、ポイント数に応じてサービス券の発行やメダル貸し出しが可能になります。7号店舗で採用されている例もあり、ユーザーへの浸透が早いサービスかもしれません。

 ビデオゲームのカード対応によりカードベンダーの新作も登場しています。1台で縦横サイズ・形・厚さが異なるカード4種を払い出せる『マルチベンダー・ヒットパレード4』(セイミツ工業、参考出展)が出展されました。この他の関連製品の新作は、AC3000Tの便利な機能を踏襲し、自動カップ払い出し、グループ購入機能を搭載したメダル貸・両替機『AC-6000TC』、複数の両替パターンが設定できる両替機『AC-5000T』(以上、旭精工)、高級感をアップさせた『NEWバイ・メダル』(トーケン)、メダルの耳部分を落としスッキリとした印象の『ミミ無しメダル(25セント)』(光新星)などが発表されました。
     
Edyシステムの開発元・ビットワレットのブース。映像やパネルで同システムを広くアピールしていました。

タカラアミューズメントの「ATOシステム」。少数セットを発表、業界への浸透を図っていました。

Edy対応製品を数多く出展した富士電機リテイルシステムズ。

旭精工オリジナル開発の『あみゅぱす』。バリュー(金銭的価値)が記録されたカードでゲームをプレイ。バリュー追加や精算もロケ内でできます